経済の停滞と回復時期の不透明感



その状況下、IMFが世界経済見通し(World Economic Outlook)を先日発表しました。個別企業の業績見通しとはかなり趣旨の異なる予測ですが、参照に値するデータであると思われます。発表された年率-3%の経済収縮は、2008年のリーマンショック 以上の経済の落ち込みとなり、実際に数値として示されると相当に強い印象を与えます。



今後時間の経過と共に予測と現実の差異が顕になると思われますが、その大きな要因にウィルス感染の収束時期想定が挙げられます。IMFの発表した2020年・21年の予測は以下の複数の想定を行っており、上の-3%の予測はBase line予想として示された数値です。


  1. Base line:20年第二四半期に収束後、段階的な経済活動再開。その過程で年間労働日数の8%(1ヶ月分)分の経済活動の喪失。

  2. Longer outbreak in 2020:Base line比で50%長い感染収束期間を要す場合。

  3. New outbreak in 2021:感染第二波が2021年に発生した場合。

  4. Longer outbreak in 2020 & New outbreak in 2021:上記2と3の双方が発生した場合。



上記想定と現在我々がメディアを通じ知りうる現実とを比較すると、Base lineの想定には楽観的な印象があり、また政府は第二波の感染拡大回避を目指すと思われる事から経済活動停滞の長期化が予想されます。

将来の予測は困難ですが、今後さらなる衝撃的な予測値の発表があり得るものと考えておいてよいでしょう。(データ出所:IMF)